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第19話 噂話は続く

Penulis: satomi
last update Terakhir Diperbarui: 2025-12-15 07:56:06

 合併後は『T・神薙インターナショナルコーポレーション』というダッサイ名前の会社になったが、颯斗が社長補佐という事で、仕事の話を家でしたりするようになった。

「あの案件なんだけど、もっと踏み込んだ方がいいと思うのよね」

「ああ、アレか。そうだなぁ?もっと深いところまで知らないことには俺らは手が出せないよな」

「そうよね?やっぱ次の会議であの案件のリテイクを提案すべきね」

「それより……せっかくなんで、夕飯を温かいうちに頂いてくれませんか?」

「あ、ごめん。続きは食後に!」

「食後は食器洗いが待ってるからゴメンなさい」

 意外と家での話は難航する。

 颯斗が家政婦を兼任している以上仕方ないのかなぁと思うけど、私が家事できないのがそもそもの原因だし。

 会社では副社長ではなく社長と呼ばれるようになった。

 あと、颯斗の火消しが功を奏したのか『神崎美咲ビッチ説』は消え去った。

 颯斗は社長補佐として秘書室ではなく、社長室にいることになった。本当に四六時中一緒じゃないかなぁ?颯斗の方がちょっと早く帰宅してるけど(家事のため)、それ以外は一緒だもんねぇ。一応婚約者だし、まあそんなもんよね。

 社員は噂が好きなんだろうか?

「社長と社長補佐は社長室で何をやってるのかしら~!」「キャー‼」

 ……仕事だよ。

 どうやら、『社長室を私的に利用している』という噂が流れた。私的に利用というのは、社長室をラブホの一室のように扱っているという話だ。

 私と颯斗の間に体の関係なんて全くないから嘘の噂だけど、またしても颯斗が怒った。そうだよね?だってさぁ、まともに仕事してるってのにそんな事言われちゃたまったもんじゃないよね。

 そんなわけで、私と颯斗が二人そろって出社したりすると「お泊りよ……」などと囁かれる。ウザいなぁ。イライラする。服は着替えてるし昨日とメイクだって違うでしょ!よく見なさいよ!全く。お泊りも何も一緒に住んでるんだから何でもないことなんだけど。

 颯斗には「そんな奴らをいちいち粛清してたら時間がもったいないわ」と言ったけど、逆に「くだらない噂をする人間を雇う金がもったいない」と言われた。確かにウワサ話ばかりするような人間を雇うほど会社は暇じゃない。

 ついには  『くだらない噂をしている人間はその場で粛清する    舘塚颯斗』

 という張り紙まで張り出した。

「俺としては美
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